ギター弾きの「行政書士開業準備中」

行政書士開業者や受験生、または他士業に向けた真実の泉。辛口ドライ。

たまには会務について

author:daishoya2014/06/07 Saturday

そういえば、ずっと書くことが憚れていたのですが、今回は行政書士会の会務について書いてみます。

そもそも、開業以来、僕は行政書士会がらみのイベント
例えば、総会とか、研修とか、無料相談会とか、そういうものに一切近づかないスタンスを取っていました。

一番、大きなきっかけは登録後、すぐに懇親会などで出会った先輩方のお話がなんとも辛いものだったからです。
辛いというのは何かというと
「著作権関係や契約書業務で仕事なんかない」という新人の夢も希望も根こそぎ奪うようなお話をする方や
他の同業者の批判ばかり言う方、他士業の職域を荒らしていることを手柄のように話す方
自身の仕事の自慢ばかりする方、こちらが新人だというだけで、やたら見下してくる方などなど・・・・

僕は業際遵守を心がけていますし、同業者の批判を言うことも、経験だけで人を判断することも
すべて、最低な行為と思っていますので、登録後、すぐに行政書士会というものに失望しました。
(しかも、今では著作権がらみや契約書の業務ばかりしてますひよこ

ただし、これはたまたま出会った人達が悪かっただけで、後に考え直すことになりますが、当時はそうだったのです。
研修会に行っても、寝ている人だらけ、基本的な法律も理解していない様子の人だらけという有様だったので
なおさら、愕然としたのを覚えています・・・・。

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ですが、そんな僕も今では執行部として会務を遂行しており、重責を担う役を任されています。

思えば、きっかけは
ある日、会の超偉い方から電話があり「君は、相当、会に不満があり、ブログにも書いてるようだけど、意見があるなら直接、我々にぶちまけたら、どうだ?」と打診されたことです。

そして、何がなにやら分からないうちに、ある委員会のメンバーに加えられ
はじめて会議に出席したら、そこには(当時の)会長はじめ、各部長など、入会時に見覚えのある面々が出席していました。

そこでビビっててはカッコ悪いと思ったので、意見は意見として散々ぶちまけさせてもらったのですが、今思えば、1年間も、こんな青二才の意見に熱心に耳を傾けてくれたもんだな~と思います。

最初に誘ってくださった方が、言ってくれた忘れられない一言が
「会議の場では、上下関係も、経験も、稼ぎも関係ない、思ったことがあるなら、遠慮なく言うべきだ」
というものです。
(はじめて委員会に参加した時、まだ開業して2年経ったくらいでしたので、なんとも申し訳ない事でした。)

それから、その方や会長や他の出席者の吹聴があったのか
気にせずに意見を言う奴として、めずらしかったのか、気がつけば執行部に加えられ
とうとう、重責を背負うことになりました。


実は、当初思っていた考えも大分改められたとはいえ、まだ思っていることもあります。
(会に在籍する先輩方に素晴らしい人も多いというのは会務を通したたくさんの出会いでわかりました)

それは、本来このような会務を執行するのは
従業員に任せてもある程度の収入がある人とか、公務員OBで年金等の最低限の収入がある人、不労所得のある人などがやるべきで
僕のような、毎日サラリーマンの二倍以上も仕事しなければ、楽に食べていけない人間がやるべきでないという考えです。

これは、今でもよく頭によぎりますし、実際、任期終わったら辞めようかなとか、よく考えています。
(なんせ、登録5年目で30代前半なんて、執行部では他に見当たりませんしくしく

ですが、そんな時に、やはり例のお偉いさんの言葉が、頭をよぎります

「会務によって導かれる結果というのは、もう引退する我々ではなく、君達若手の将来を左右することなんだし、もっと君達、若手が会の運営や行政書士制度に積極的に働きかけないといけない」

これは、紛うことなき事実ですね。

とはいえ、会務というのは、直接自身のビジネスに利益が上がる訳ではなく
普段、会に興味のない会員の仕事が生まれるだけだったり、もらえる日当もそこらのバイト以下だったりします。
いわば、ほぼボランティアになるし、場合によっては、通信費などの出費の方が多いくらいです。

こんなことをよく愚痴っていた時、とある先輩がこんな事を言っていました。

「それは、よく判る。実際、僕も昔よく思っていた。それは、こんな会務に携わらずに、自分のお金儲けに邁進する方が手っ取り早いですよね。そして、ほとんどの人がそうしてる。でも、不思議なんだけれど、愚痴を言いながらもボランティアをしてきた人と、会務に一切目もくれず、自分のお金儲けに走っていた人をこの十数年見てきたけど、今なお業界に残ってバリバリ稼いでる人は、前者ばっかりなんですよ・・・。どうしてなのかは、僕にもわからない。神様は見てるとか、思うようにしてるけど(笑)」


この話の真偽はさておき、会務をすることで
思った以上に業務の知識が増えたり、見聞や視野が広がったり
人脈が広がったりということは、大いにあります。

それが、本当に将来の自分に良い影響を与え、10年後とかにキチンと安定して食えるようになっているかはわかりませんし
会務を通して、苦労してもフリーライダーなかりで、それでも、文句ばかり言われるかもしれませんが、もう少しだけ、続けてみようかなと思っています。

会の運営が、自分達の未来を左右することだけは確かなんで・・・。

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行政書士の話|06:45 PM|comments (0)|trackback (x)|

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